クリニック通信ブログ

2012.07.17更新

1.ペインクリニックの神経ブロック療法

今回はペインクリニックにおけるメインの治療方法である神経ブロック療法についてお話します。
 神経ブロック療法とは、痛みの伝達に関わっている神経に局所麻酔薬を注射して、痛みの情報を脳に伝わるのを遮断し、その間に痛みに敏感になっている神経を和らげ、血行(血の巡り)をよくして痛みの物質を洗い流し、痛みを軽減します。
① 硬膜外ブロック 
背中から硬膜外腔(脳から背中につながる神経の束である脊髄を包んでいる硬膜の外側の空間)に局所麻酔薬を注入する治療法です。脊髄から手足に向かう神経の枝(脊髄神経)に麻酔がかかり、上肢・肩部・腰部・下肢の痛みを軽減する。
② 星状神経節ブロック
頚部にある星状神経節(自律神経のかたまり)に局所麻酔薬を注入する治療法です。頭・顔・首・腕・前胸部を支配する神経の根元である星状神経節に注射することにより、頭・顔・首・腕・前胸部の血行をよくして、痛みを軽減します。
③ その他の神経ブロック
痛みのある部位の比較的浅い神経に局所麻酔薬を注入するため、硬膜外ブロックや星状神経節ブロックとは違い、通常の予防注射などと同様に簡単に受けて頂くことが可能です。

2.関節アプローチ療法
  かわたペインクリニックでは関節アプローチ療法という新しい治療法を始めました。

関節アプローチ療法は、「関節の動きを治療することにより体の痛みを軽減する治療法」です。

私たちの体の関節は日常生活の中で、意外と簡単に少しずつ「ずれ」が生じ、それが原因で膝や股関節や腰や肩などいろいろな関節の障害を起こし、「痛み」を引き起こすことが医学的に証明されています。
関節アプローチ療法は、それらの関節の動きを正常化させることにより痛みを軽減させる治療法です。具体的には、手技により「痛み」の原因になっている関節を前方や上方にゆっくり押し出すことにより、硬くなり滑らかに動かなくなっている関節を正常な状態に回復させ、関節の「ずれ」が原因で起こる痛み・痺れ・関節の運動障害を改善します。

 

 

投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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