クリニック通信ブログ

2012.08.21更新

「冷えは万病の元」

立秋を越えてもう秋のお洋服などがお店に立ち並ぶようになってまいりましたが、
未だ暑い日が続きますね。
大きなショッピングや駅なんかへ行きますと、凄く涼しい冷房が効いている空間があるかと
思いますが、今回は「冷え症」についてお話致します。


「冷え症」というのは体質的なものであると思って諦めていらっしゃる方は多くいるかと思います。
しかし、「冷え症」という物は、実は改善できる、治療できます。
日本人の約8割の人口がこの「冷え症」で悩まされていると深刻で切実な問題となっています。

「冷え症」というのは、末梢血管の血行障害であり、いわゆる血行不良で手足の末端部分で血行が悪くなっている状態を指します。
血管の収縮や拡張を行う仕事をしているのは、自律神経なのですが、自律神経が上手く仕事が出来ない状態になっていて、血行が悪くなって結果「冷え症」となります。

人間の体は、寒いと感じると毛細血管を収縮させて体温を外へ逃さないようにし、その後、今度は血管を拡張させて血液を送り込んで、体表の温度が下がり過ぎたりしないようにする調節を行うつくりになっています。
しかしその調節が上手くいかずに収縮したままだったり、冷たくなってしまうのが「冷え症」です。

因みにエアコンのクーラーや締め付けのきつい服、無理・過剰なダイエットも「冷え症」の原因となります。
ですので、エアコンも適度の使用、スタイル、体型を気にするばかりにきついガードルやコルセットで締め付けてみたりなど、ダイエットでも1日2食や置き換えダイエットなど流行っては居ますが、無理なことをして「冷え症」を招く原因を作ってしまう結果になりかねませんので注意しましょう。

当院では、「冷え症」の治療としていくつかの治療法をご提案しております。
どの治療法も効果的でありますが、患者様にとって一番あったものを患者様自身とご相談の上で治療方針を決めております。

・漢方薬や自律神経調整薬、向精神薬の薬物療法
・自律神経の調子を正常に戻す効果のある頚部にある星状神経節(自律神経が集まっている神経のツボ)に局所麻酔薬を注入する冷え性に最も有効的な治療法である星状神経節ブロック療法
・星状神経節にレーザー光の照射やキセノン光による血管を拡張させて血行の流れをよくする方法、筋肉を収縮を促し、血行を良くしていく高周波治療器が有効です。こちらは注射が苦手な方にも安心して受けていただける治療法として当院の患者様には喜ばれている治療の一つです。

「冷え症」は、頭痛や肩こり、腹痛、便秘、下痢、肌荒れ、生理不順、足のむくみなども起こり、免疫力が30%下がるといわれており、「冷え症」は万病の元です。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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