クリニック通信ブログ

2012.08.20更新

腰痛と言っても様々なものがありますが、一般的に辞書で調べますと、「腰に痛みを感じる状態を指す一般的な語句。」とされています。
腰痛は誰しもが起こりうる痛みですが国・地域によって、特に行政・学会の方針・生活習慣が異なる場合は顕著に、腰痛の罹患率は異なります。

例えば欧州では腰痛の原因は姿勢にあるとの1976年の、スウェーデン生まれの整形外科医師ナッケムソンの指摘以降、欧州では就労中・家事労働中などの予防策が進み、腰痛患者が激減しています。
それに対して日本は腰痛が有訴率第一位(もっとも多い症状)であり、日本人の8割以上が生涯において腰痛を経験している腰痛大国である。しかし多くの人々は腰痛を訴えているが、画像診断に異常が見られない患者は疾患として認めらず健常者という扱いとなってしまいます。病院では医学とはあまり関わりのない一般的な説明や医師独自の解釈による説明などがなされるものの、実際には腰痛患者の8割は原因が特定されておらず、多くの患者はそのまま放置されているのが実態です。

当院ではまずレントゲンで現状の患者様の腰部の状態を検査し、その後で患者様の意向に沿ったそして何より患者様の為になる治療方法を提案し、実施致します。

1.薬物療法
消炎鎮痛薬・筋弛緩薬などの内服薬、貼り薬や塗り薬、漢方薬などを処方します。

2.物理療法

圧痛点・経穴にレーザー治療、キセノン光による温熱療法、筋肉を刺激する高周波治療などが効果的です。


3.神経ブロック療法
神経ブロックは、痛みを遮断すると同時に交感神経をブロックし、痛みの信号が脊髄神経に伝わらないようにするだけでなく、血管を拡張させて、痛みの悪循環を改善します。

☆トリガーポイント注射
圧痛点(痛みの引き金となるトリガーポンイト)に局所麻酔薬を注射することにより、一時的に脳への痛みの信号を遮断することで、痛みによる交感神経の興奮を抑え、血流を改善・増加させ、改善された血流で、痛み物質を洗い流し、筋肉の緊張を和らげます。

☆硬膜外ブロック
硬膜外ブロックは、硬膜外腔という脊髄の外にある空間に局所麻酔薬を注入し、脊髄から体中に張り巡らされた末梢神経を一時的に遮断して、痛みをとりのぞき、血液の循環を改善することにより、病気を治す治療法です。硬膜外ブロックは、特に血管を開く作用が顕著で、内服薬や静脈注射では得られない強力な作用があります。硬膜外ブロックは、血流を改善させることにより、弱っている神経へ酸素や栄養を与え、神経が治るのを助けます。


4.手技療法
関節の動きを良くする間接アプローチ療法は非常に効果的です。私たちの体の関節は日常生活の中で意外と簡単に少しずつ関節の動きが悪くなり、それが原因で腰痛を引き起こすことが医学的に証明されています。AKA療法は、それら関節の動きを正常化させることにより痛みを軽減させる治療法です。手技により、痛みの原因となっている関節をゆっくり押すことにより、硬く滑らかに動かなくなっている関節を正常な状態に回復させ、痛み・痺れ・関節の運動障害を改善し ます。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

entryの検索

カテゴリ

かわたペインクリニックかわたペインクリニック診療内容
心療内科クリニック通信ブログ
医療機関の方へ求人情報
リンク集Facebook