クリニック通信ブログ

2012.09.28更新

1.星状神経節ブロックとは?

星状神経節ブロックは、神経ブロック療法の一種でペインクリニックで最も多く用いられている治療法です。
頚部にある交感神経節に局所麻酔薬を注入し、交感神経を一時的にブロックすることにより、頭部・肩・腕・胸部等の局所の痛みを改善するだけでなく、体全体の自然治癒力を高める唯一の治療法です。
星状神経節ブロックは、多くの病気に効果があることで有名です。交感神経の過緊張を緩めることで、全身の血行改善を行い、血液中の酸素や栄養分と共に、自然治癒力を助ける免疫物質を全身に供給するのが最大の理由です。
又、老若男女誰でもできて、何回しても体に悪いことが無いというのも特徴です。
2.ストレス性疾患と星状神経節ブロック
ストレスによる交感神経の過緊張が長く続くと、自律神経系のバランスが崩れて慢性疼痛等の心身症、自律神経失調症、うつ病、神経症などが起こってきます。
そして、自律神経と密接な関わりを持つ免疫系の乱れにより、風邪を引き易くなり、花粉症等のアレルギー疾患、リウマチ疾患等が起こり、内分泌系(ホルモン)の乱れによる月経異常などが生じやすくなります。
これらのストレス性疾患の治療には、自律神経系・免疫系・内分泌系の中枢である脳の視床下部の機能を正常にし、体全体の自然治癒力を高める星状神経節ブロックが最も効果的な治療法となります。
また、ストレス性疾患には、検査をしても異常が無いが、寝込むほどではない、何となく体の調子が良くないという病気がたくさんあります。
現代医学では、検査して異常がないと「気のせい」にされ、人の体に備わる自然治癒力を無視し、対症療法に終始することになり、根治しない病気が山ほどあるのが現状です。
その代表が自律神経失調症ですが、大元の視床下部の異常を正さない限り、治りません
視床下部の異常を正す星状神経節ブロックは、最も適した治療法となります。
3.かわたペインクリニックの星状神経節ブックの特徴
星状神経節ブロックは、どこの医療機関でもできるわけでありません。
麻酔科医自体が少ない上、熟練の技術が必要な治療ですが、当院では安心して受けて頂けます
また、かわたペインクリニックでは、注射が怖いという方に、星状神経節ブロックと近似の効果が見られるレーザー治療器も完備しています。

4. 体の病気

①心身症
強いストレスを受けた時そのショックによって健康が壊れる身体的な病気
代表的なものには、胃潰瘍、過敏性大腸症候群、高血圧、気管支喘息、頭痛、慢性疼痛などその種類は百以上あるとも言われる。
②自律神経失調症
消えたり現れたりする不安定な症状(不定愁訴)が色々な器官におき、倦怠感等の全身症状も伴う。
自律神経を中心とした機能障害によって体と心に原因不明の様々な不調が現れ、検査しても臓器や器官に病変は認められない
5. 心の病気
①うつ病
脳内の神経伝達物質である「セロトニン」が不足し、憂うつ、不眠、倦怠感、食欲不振、焦燥感、意欲の低下、自殺企図等の症状が現れます。5人に1人がかかるとも言われる。
②神経症
不安」を主訴とする心の病気で、過敏で神経質な性格から、一般的な人が気にしないようなことに対しても、不安でいてもたってもいられなくなります
代表的なものには、「パニック障害」や「恐怖症」、「強迫神経症」などがあります。
6. かわたペインクリニックにおける治療
体の病気には、器質的病変を検査し、その治療を行います。
精神的苦痛が大きい場合は、抗不安薬や抗うつ薬などを処方します。

ストレス性疾患は、放っておくと病状は重くなり、治すのも大変になり、うつ病等の場合、自殺の危険性もあるので、こじらす前になるべく早く専門医に診てもらうようにしましょう
当院では心療内科の専門医を迎え、治療を行っております。

 

投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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