クリニック通信ブログ

2013.02.15更新

またまた、貴重な漢方の生薬を入手しましたlovely ...ので、漢方シリーズ第5段です!

今回は『柴胡(さいこ)』です。

 

サイコ (柴胡)とは、セリ科の多年草で、江戸時代に全国的に生産されるようになりました。
静岡県三島が良質な柴胡の大集荷地であったため、ミシマサイコと呼ばれるようになり、本州から四国・九州の日当たりの良い山野に自生する。近年では乱獲により絶滅危惧種となっており、野生のミシマサイコはほとんど消滅しもっぱら栽培品が主となっています。植物形態は、高さ30 - 50cm。花期は8 - 10月で、小さな黄色の花を多数咲かせます



生薬は、 ミシマサイコの根を乾燥したもの.根の形状は、細長い円柱形で長さ10~20cm,径0.5~1.5cm,根の外面は淡褐色~褐色で、特異なにおいがあり,味はわずかに苦い.
産地は、日本(静岡,宮崎,鹿児島,熊本,高知等),中国(河北省,湖北省,安徽省等),韓国
 ●適用は、主に、 解熱・消炎・鎮静・鎮痛作用があります。また、肝庇護、脂質代謝改善、抗潰瘍、抗アレルギー、臓器の下垂症状にも効果があります。また、精神神経用薬や保健強壮薬などにも配合されています。
【主な薬理作用】
<1>解熱作用
<2>肝機能改善作用
<3>中枢抑制作用
<4>抗炎症作用


配合される主な漢方処方
 
大柴胡湯(だいさいことう)、小柴胡湯(しょうさいことう)、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)などの漢方方剤に配合される。
 その他、 乙字湯,加味帰脾湯,荊芥連翹湯,柴陥湯,柴胡桂枝乾姜湯,柴胡清肝湯,柴胡加竜骨牡蛎湯,柴苓湯,滋陰至宝湯,四逆散,十味敗毒湯,加味逍遙散,神秘湯, 補中益気湯,抑肝散 等多くの漢方薬に配合。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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