クリニック通信ブログ

2013.06.10更新

かわたペインクリニックの来院の多い症状第3位の「帯状疱疹後神経痛」の症例2例目です。
帯状疱疹後神経痛になられて、長い間、苦しまれている患者様のケースです。
帯状疱疹後神経痛になって長期になるからもう治らないのでは?と不安になられる方も覆いと思いますが、どうかあきらめずぜひご来院下さい



①来院までの経緯 (72歳 男性)
右背部の発疹を虫刺されと思い放置していたが痒みと同時に痛みがあったため、皮膚科を受診し帯状疱疹と診断され、薬で湿疹も痛みも無くなった。しかし、その後、右背部~脇下に体を動かすと激痛が走るため、整形外科や神経内科を転々とした末、皮膚科で帯状疱疹後神経痛と判明した。今まで鎮痛薬を処方されたが、痛みは全く治まらず、悲痛な思いで、ご家族がインターネットで調べ来院された。
②治療経過
初診時は注射に少し抵抗があるとのことで、レーザー治療を行い、抗うつ薬を処方しました。しかし、刺し込むような激痛が治まらず硬膜外神経ブロックを開始し週1回継続して行い、痛みが飛躍的に軽快し日常生活に支障の無い程度にまで回復されました。又、来院後に認可された帯状疱疹後神経痛に画期的効果を示す脳に働きかける新薬「リリカ」を従来治療に加え処方し、症状がより緩和されました。
③考察
慢性化した帯状疱疹後神経痛は難治性であり、症状や程度により、抗うつ・抗不安薬・神経ブロック・レーザー治療など様々な治療をきめ細かく組合せ実施する必要があります。又、痛みが継続的に脳に発信され神経が変調して起こる病気なので受診科が判断しにくく、鎮痛剤が効かないため他科を転々として当院に辿りつかれる場合が多い


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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