クリニック通信ブログ

2013.06.17更新

かわたペインクリニックの来院理由として多い症状の中で、意外と思われるかもしれませんが、「歯・口・顔・あごなど痛み」があります。
長年、いろんな病院を転々として当院へ辿り着かれるケースが多いです。
ご参考にして頂き、気になる症状がある方は一度ぜひご来院下さい


①来院までの経緯 (39歳 女性)
4年前、歯の外科手術を行い、その後、歯痛と顔面痛が出現するようになった。痛みの原因がわからず、歯科で治療や抜歯を行うが痛みはおさまらなかった。口腔外科でも、レントゲンなどの検査で異常がなく、鎮痛剤も効かなかった。顔面痛は、持続性で、時折、非常に憎悪し、睡眠も不良とのことでした。検査で異常がないため、家族にも、職場にも、理解されず悩んで、かわたペインクリニックへ来院されました。
②治療経過
長年、病院を転々とし、病名もわからず不安でいたが、痛みの原因が歯ではなく、脳内セロトニン系神経の機能不全による痛み感覚の調節不可が原因の「非定型顔面痛」と診断が確定するとひとまず安心された。セロトニン系神経を調整する抗うつ薬による薬物療法脳内視床下部機能を正常にする星状神経節ブロック療法を行い、今までの疼痛が消失し、当たり前でなかった普通の生活がやっと出来ると喜んで頂けた。
③考察
非定型顔面痛は、明確な原因がなく、突発的な歯痛や顔面痛が生じる疾患です。顔面痛の約3割の方が非定型顔面痛であるという報告もあります。痛みの原因がわからず、検査を繰り返しても異常がないため、痛みをコントロールするために医療機関を転々とし、正しい診断を行う専門医に辿り着くまで長年かかる場合があります。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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