クリニック通信ブログ

2016.12.15更新

「慢性疼痛」において、「痛みの強さを判定しているのは脳」で、「"脳の痛みの敏感さを強めるもの"に"不安・恐怖・怒り・うつ等の感情"がある」ということを以前にお話しました。
診察で"慢性疼痛の患者さん"(特にその中でも不安を感じやすい方)の話を聞いていると"パニック症状の患者さん"の話と共通し似ていると感じる時があります。
「慢性疼痛とパニックの共通点」を紹介することで、慢性疼痛の患者さんの治療ヒントになればと思います。


1.症状の共通点
パニックの方は、何度も辛い'パニック発作'を経験したために、過去にパニック発作が起きた場所に行くと、'またあの恐ろしい発作が起きたらどうしよう'という強い不安(予期不安)が生じます。
慢性疼痛の方は、過去に激しい痛みを感じた状況や場所に行くことを考えるだけで、'またあの恐ろしい激痛が起きたらどうしよう'という不安が生じます。


慢性疼痛の方の不安は、パニックの方の予期不安に似ています。

結果的に、脳を敏感にし、痛みを強めるという悪循環が生じます。
又、不安に思うからこそネット等で色々調べ、怖い情報を読むと、さらに不安が強まり、痛みが強まることもあります。



投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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