心療内科

"痛み"と"こころ"は表裏一体

痛みによるストレス。ストレスによる痛み。・・・・痛みはこころの不調と強く関係します。痛みが長期間続くと、痛みや自分自身に対する否定的な「感情・思考」が現れます。人の「感情・思考」は疼痛に大きく影響します。「否定的な感情・思考」があると「疼痛」に注意が向きがちになり、その結果、さらに疼痛を感じ易くなります。また、日常生活で常にストレスを感じている方の中には原因不明の痛みなど、身体の不調を訴えられる方もいます。
「からだ」と「こころ」は表裏一体の関係にあります。どちらか一方の治療のみでは十分な効果が得られないこともあります。
「ペインクリニック(麻酔科)」と「心療内科」の併設により、『痛みの強化治療』が可能となりました。痛みに関連する心の不調、抑うつなどの気分の落ち込み、不眠、ストレス、不安・パニックなど、広くこころの症状にも対応しております。

 

「ペインクリニック(麻酔科)」と
「心療内科」の併設クリニック


“痛み”や“不安“は、脳を敏感にし、結果的に痛みや不安をさらに強めるという悪循環が生じます。これら「脳の中のシステム変調」で起きた痛みや不安に対して、脳に働きかける心療内科処方の薬物療法、遠絡・整膚・無血刺絡・アロマセラピーなどの手技療法、認知行動・EFT・自律訓練法・腹式呼吸法・復職リハビリ・睡眠指導などの心理療法が非常に効果的です。
体の痛みなのに心理療法?「私の痛みは心の問題じゃない!」 と思うかもしれませんが、心理療法といっても慢性疼痛が 「心の病気」 と言う訳ではありません。体の痛みを感じるのは脳であり、脳の認識が心です。
脳と体は相互に影響を及ぼし合っているので脳が関係しない痛みはありません。慢性疼痛や不安が強まると痛みも強くなるという方は、どうぞお気軽にご相談ください。

医師紹介

精神科専門医 守田 稔 もりたみのる

ご挨拶

痛みや体の不調からストレスが強まり、メンタル症状を生じることがあります。他方、脳の誤作動やメンタル症状から、原因不明の痛みや通常以上の痛みを感じることもあります。痛みの強さを決めているのは脳で、体と心は実は表裏一体の関係です。心療内科では「こころ」の治療を通じて“痛み”などの「からだ」の症状にアプローチしていきたいと思います。現代社会はストレスにあふれています。不眠・不安・気分の落ち込みなど様々な「こころ」の不調をきたすことは、誰にでも起こりうる身近なことです。このような方々が落ち着きを取り戻し、生き生きとした日常生活を取り戻せるようお手伝いをしていきたいと思います。どうぞお気軽にご相談ください。又、病のために視覚・身体障害をもつ私自身の体験をいかし、より患者様の立場に立った治療を心がけていきたいと思います。

略歴

1975年 大阪府生まれ
2003年 関西医科大学卒業。
視覚障害者として日本で初めての医師免許取得。
同年、関西医科大学精神神経科入局。同時に“視覚障害をもつ。 医療従事者の会(ゆいまーる)”の代表としても活動。

主な活動内容

2006年5月7日 NHKラジオ「視覚障害者のみなさんへ」出演
2008年6月8日 視覚障害をもつ医療従事者の会(ゆいまーる) 発足、代表となる。
2008年6月28日 朝日新聞「ひと」欄に記事掲載
2009年3月28日 『ATARIMAE プロジェクト シンポジウム2009』
「障害者があたりまえに働けるニッポンへ」パネリストとして出演
主催:ATARIMAEプロジェクト(厚生労働省委託事業)
[ATARIMAE PROJECT 障害者があたりまえに働けるニッポンへ]の[働く障害者とクロストーク Vol.8]に出演
対談:名越 康文氏(精神科医)と守田 稔(精神科医・ゆいまーる代表)
ATARIMAEプロジェクト
2009年9月27日 講演「私の歩んできた道」― 医師として、視覚障害者として ―
主催:高知県視覚障害者の就労を促進する会
   高知県視力障害者の生活と権利を守る会
2011年9月10日

第9回 チャレンジ賞 受賞

対象:職業自立して視覚障害者の文化の向上と福祉の増進に寄与しようとしている人で、気迫と体力と人間味のある人。
主催:社会福祉法人 視覚障害者支援総合センター

2011年12月25日 ラジオ大阪「第36回ラジオ・チャリティー・ミュージックソン」出演
2013年1月11日 読売新聞朝刊
医療ルネサンス
難病とともに 私の物語
2014年8月31日 NHKラジオ 聞いて聞かせて〜視覚障害ナビ・ラジオ〜
特集:守田稔さんに聞く
2015年3月1日 JRPS(日本網膜色素変性症協会) 近畿地区リーダー研修会
講演 「私の体験談&ストレスをためないための工夫

診療時間・アクセスマップ

 
9:30〜12:30

14:00〜17:30

 ※土曜は9:00~12:00までとなっております。

 

お知らせ

診療内容

診療科:心療内科、精神神経科

 

このような症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください

  • 痛みが続いてこの先が不安
  • なかなか眠れない、眠っていても何度も目が覚めてしまう
  • 気分が沈み、悲観的に考えてしまう
  • 無気力でなにをしても面白くない
  • 集中力が無い
  • イライラして怒りっぽい
  • 漠然とした不安がいつもある
  • なんとなく不安で外出が怖い
  • 体がなんとなく不調だが検査などでなにも異常がない
  • 視力が低下してきて気分がおちこむ、…など

心理療法

当院の心療内科では、薬物療法だけでなく心と身体に対する心理療法を行っております。お薬に対してご心配な方や痛みが長く続く方はぜひご相談下さい。

遠絡療法

体の二点を同時に押すことにより、元のきれいな生体の流れを取り戻し、人間が本来持つ治癒力を有効に引き出し、生態の流れを良くすることで身体の痛み・重み・しびれを取り除く治療法です。自律神経のバランスを調整し、不定愁訴を改善します。

無血刺絡療法(シラク療法)

痛みとは交感神経が害をもたらしていることが多いため、反対の作用を持つ副交感神経を刺激することにより、交感神経の痛みを軽減します。

整膚療法

整膚とは皮膚を優しく手指でつまんで引っ張ることで血液・リンパの流れを良くする揉み返しのない優しいマッサージです。
体の緊張がほぐれリラックスでき、筋肉・内臓・自律神経に良い影響を与えます。

アロマセラピー

アロマオイルを使用したトリートメントにより心と身体を癒し、ストレスで緊張した神経と筋肉をリラックスさせます。リンパの流れをよくすると共に自律神経のバランスを整え、免疫力を高め筋肉のこわばりを緩めます。

認知行動療法

「どんな時に痛んだり不安になったりしてその時どう考えたか」、「どんな時に調子よくてその時どう考えたか」など、認知(ものごとの考え方)の歪みを修正して合理的な考え方が出来るように練習することで心の痛みを軽減します。かたよった思考パターンを正しくしていく治療法です。
悲観的思考パターンを健全な前向き思考パターンと比較し、考え方の多様性を知り楽観的思考に傾くように導きます。

EFT療法

問題に関連するフレーズを言いながら、顔や胸周辺のツボを軽く叩くことで体のエネルギーを整え、感情的な苦痛やストレス、精神的・肉体的痛みを解消するエネルギー療法です。

自律訓練法

心身をリラックスさせる自己調整法です。心と身体の緊張を解きほぐし自律神経の働きのバランスを回復させ、体の不調を整えます。

腹式呼吸法

痛みや不安があると、人は浅く早い呼吸をする傾向にあります。それがまた新たな身体症状を生み出す引き金になります。深くゆったりした呼吸をお腹でする事で痛みや不安を和らげることができます。

復職リハビリ

うつ症状などにより休職状態から、スムーズに職場復帰するための復職リハビリプログラムです。当院オリジナルの復職シートを活用し、心と体のリハビリを両面からサポートします。

睡眠指導

生活習慣や睡眠環境などの改善を行います。不眠の訴えがあっても、当院では、必ずしも全ての患者様に薬処方するとは限りません。睡眠リズムがずれている場合、まずは一定時刻の起床と朝に日光に当たる指導から開始します。詳しく睡眠状況を確認し、睡眠に関する話し合いを行うことで、薬を処方せずに、不眠の悩みから解放されるケースが多いです。

  • 無血刺絡療法(シラク療法)
    痛みとは交感神経が害をもたらしていることが多いため、反対の作用を持つ副交感神経を刺激することにより、交感神経の痛みを軽減します。
  • 認知行動療法
    認知(ものごとの考え方)の歪みを修正して合理的な考え方が出来るように練習することで心の痛みを軽減します。かたよった思考パターンを正しくしていく治療法です。
    悲観的思考パターンを健全な前向き思考パターンと比較し、考え方の多様性を知り楽観的思考に傾くように導きます。
  • 腹式呼吸法
    痛みや不安になると人は浅く早い呼吸でする傾向にあります。それがまた新たな身体症状を生み出す引き金になります。深くゆったり呼吸をお腹でする事で痛みや不安を和らげることができます。
  • 復職リハビリ
    うつ症状などにより休職状態から、スムーズに職場復帰するための復職リハビリプログラムです。当院オリジナルの復職シートを活用し、心と体のリハビリを両面からサポートします。
薬物療法

丁寧な診療により適切な投薬を決定します。最近では、より副作用が少なく、効果も多岐にわたるさまざまな薬剤が開発されています。またご希望により漢方薬の処方も可能です。また、長引く痛みや原因不明の痛みなど、脳の中の変調が原因で起こる痛みには、脳に働きかける薬が有効ですが、このような薬は心療内科が専門で扱っていますので、ぜひご相談下さい。

診察の流れ

1ご予約

当科は初診・再診を問わず予約制です。お電話(0742-53-1155)にてご予約ください。
ご予約の際に、氏名・年齢・連絡のとれる電話番号・大まかなご相談内容についてお尋ねさせていただきます。

2ご来院

受付で保険証をご提示ください。お持ちであれば紹介状・過去の検査データ・お薬手帳・服薬中のお薬をご持参ください。
問診票の記入と心と体についての簡単な心理検査をしていただき、不調の原因を調べ参考にさせていただきます。

3診察

順番になりましたら診察室にご案内いたします(完全予約制ですが時間が前後することがあります)。現在一番困っている事(症状)やこれまでの経緯などをうかがい、総合的に診断し治療方針を決定します。

4会計

当クリニックでは、原則として健康保険に基づいた診療を行っております。3割負担の場合、初診時は約2,500円、再診時は約1,500円となります。
血液検査や診断書、紹介状等の書類代・院外薬局による薬剤料はまた別途ご負担になります。また、当院は通院医療費の一部が公費により補助される制度「自立支援医療制度(精神通院)」が適用される医療機関の指定を受けております。さらに、生活保護を受給されている方の治療も可能となっております。

5薬局 (お薬が出る方のみ)

処方箋をお渡ししますので、かかりつけの薬局にお持ちください。

Q&A

Q

初めての受診のための予約電話は緊張や不安があります。

A

どうぞ、安心してお電話ください。
まずは、簡単なご相談内容(眠れない、イライラするなど)をお伺いさせていただき、受診日のご予約を患者様のご都合と当院の予定をふまえてきめさせていただきます。

Q

病気ではないと思うのですが、相談したい心の悩みがあります。

A

どうぞご相談ください。
これまであまり他人には話せなかったこと、身内や友人ではかえって話せないこと、 専門家の意見が聞きたい場合などもあるでしょう。
病気だと思っていなかったことが症状だという場合があります。
悩みを打ち明けることで、少し気分が落ち着きます。
そして、患者様自身が話すことによって、考えをまとめ直していけることが多々あります。

Q

どのくらいの時間をとって話を聞いてもらえますか?

A

当院では、患者様の悩みや訴えをゆっくりお聞きすることも治療と考えております。
初診の場合は、時間をかけておこなう必要があるため、おおよそ30分程度の時間をとっています。
再診の場合は、患者様の状況にあわせた時間となります。

Q

受診したことを勤め先や周りの人に知られることはないですか?

A

当院は患者様の個人情報の取り扱いに細心の注意を払っています。
医療従事者には守秘義務があり、職務上知りえた個人情報を他に漏らしてはならないとされています。
医療機関は会社やご家族からの問い合わせに対して本人の承諾を得た上でないと回答しません。

Q

お薬なしでの治療は可能でしょうか?

A

ご本人やご家族の意向をふまえた診療を心がけております。
しかしながら、こころが大きく揺れ動いているときに、少し薬で気持ちを落ち着けてからの精神療法・心理療法が、症状を和らぎやすくする場合があります。そのようなときには、服薬をお勧めします。
服薬を希望されない方へ無理にお勧めはしませんが、よく話し合い、一緒に方向性を決めていきましょう。

Q

薬の副作用が心配なのですが?

A

病状により服薬をお勧めすることがありますが、期待できる効果・起こりうる副作用について必ずご説明し、同意を得た上で必要最小限の投薬をおこなっています。
また、習慣性のある薬もありますが、医師の指示に従って服用する限り「クセになる」ことはありません。

Q

漢方薬による治療を受けられますか?

A

ご希望があれば受けられます。
西洋薬の得意でない分野を漢方薬で補うことができます。保険も使えます。

Q

家族のことで相談したいのですが、本人が受診しなくてもよいでしょうか?

A

※当院に通院されている患者様のご家族の相談の場合ご相談できます。
ただし、ご本人の同意がなければお話できないことも多いことをご承知ください。
可能な限りご本人の承諾を得てご相談くださいますようお願いいたします。

※当院に通院されていない方のご家族の相談の場合この場合もご相談できます。
家族の困りごとを一緒に考えることも医療の一部と考えるからです。
ただし、この場合は保険適応外のため自費になりますが、詳しくはお電話でご相談ください。

Q

未成年者の受診はできますか?

A

高校生以上になります。
必要に応じて思春期専門の医療機関を紹介させていただく場合があります。

Q

入院できますか?

A

当院には入院設備がありませんので、ご相談の上、患者様の症状に適した病院をご紹介いたします。

Q

不眠で悩んでいますが薬は極力飲みたくないです。可能でしょうか。

A

カウンセリングを行い、認知療法、行動療法、自律訓練法などを併用し、最小限の投薬で、“こころの治療”を行うよう努めております。 「不眠」に対しては、睡眠日誌をつけることで、一人ひとりの睡眠パターンを把握し、自然な睡眠を目指します。

Q

のどのつまった感じがするが、検査ではなにも異常が見つかりません。

A

検査で異常がないなら、心気症の可能性があります。ストレスがあるならストレスを取り除きます。抗不安薬が有効なこともあります。

Q

なにをしても楽しくありません。根気もなく、なにもかもが面倒に感じます。

A

うつ病の可能性があります。専門医による診察を受けて投薬や生活改善のアドバイスをうけることをおすすめします。

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