クリニック通信ブログ

2015.01.19更新

今回は、心因性の腰痛の治療についてお話していきたいと思います。
心因性の腰痛には、次の治療が有効です。

①抗うつ薬・抗てんかん薬
心因性の腰痛には、いわゆる痛み止め(NSAIDs等)はほとんど効果が期待できません。
最近の臨床研究で、心因性の腰痛には「抗うつ薬」や「抗不安薬」が効くことが確かめられています。
「抗うつ薬」や「抗不安薬」は、本来は痛みの治療薬として開発された薬剤ではありませんが、痛み止めでは痛みが取りきれない、もしくは、ほとんど効果が期待できない心因性の腰痛に大きな効果が期待できます。

②認知行動療法
心因性の腰痛には、「認知行動療法」などの心理的アプローチが有効であることがわかってきました。
「認知行動療法」とは、痛みについての誤った認識を修正する「認知療法」と、痛みと行動の関係を知り、日常生活でできることを増やしていく「行動療法」を組み合わせた治療法です。
さらに、患者様自身が「心因性による腰痛」と自覚して治療すれば、より効果があることもわかってきました。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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