クリニック通信ブログ

2016.11.22更新

パニック障害の治療の認知療法についてです。
③認知療法
`認知'とは、'事実の出来事に対する受け取り方や考え方'という意味になります。
誤った認知や好ましくない認知があれば、それを治療に役立つ認知に修正していきます。
それを認知療法と言います。

例えば次のような話です。
★事実の出来事
行動療法でスーパーに行った。ドキドキした。 
→好ましくない認知
 ドキドキしたから、もうスーパーに行かない。 
→修正された認知 
ドキドキしたけどスーパーに行けて良かった。(今度は頓服を工夫してまた挑戦しよう)

<まとめ>
時間はかかっても、パニック障害は克服できる病気です。
治療は患者様との共同作業です。
症状を一緒に見つめ、一緒に対処法を探していきましょう。



投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2016.11.15更新

パニック障害の治療の行動療法についてです。
②行動療法
パニック発作がなくなるだけではパニック障害は治っていません。
予期不安(=発作に対する不安)がなくなって初めて治ったと言えます。
予期不安をなくすために、避けていた場所や状況に少しずつチャレンジします。
それを行動療法と言います。
この治療法は、無理なくあせらずに進めていくのがポイントです。
当院では「目標チャレンジレベル表」を患者様と一緒に作成し、次までの目標を決めて治療を進めます。

<自分でできる治療の工夫>
'病気や治療のことを正しく知っていこう'と思う意識がとても有効です。
それがあるだけで、治療の効果は何倍も違っていきます。
例えば、病気の特徴を知ることで、適切なタイミングで薬を使うことができ、発作の予防もできます。
'行動療法'は患者様が主体となって実行できる一番の工夫です。
すればするほど自信が付き、症状が改善していきます。
発作を起こさないためには規則正しい生活も大切です。
睡眠不足や疲労がたまりすぎないよう工夫しましょう。



投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2016.11.10更新

①薬物療法:
役割が異なる次の2種類の薬を主に服用します
●抗不安薬(ベンゾジアゼピン系):
パニック障害になると、何も危険な状態がないにもかかわらず、脳が誤作動を起こして、呼吸困難やめまい、動悸などの強いパニック発作が生じます。
抗不安薬の主な作用は、脳の誤作動を改善して発作を抑えることです。
●抗うつ薬(SSRI):
パニック発作が起きなくなっても、発作に対する不安が残り、電車に乗れない、人ごみの中に行けない、などの生活への支障が続くことがよくあります。
抗うつ薬は、気分や不安・あせり・イライラなどの調整を行う脳内神経伝達物質のセロトニンの作用を高める働きがあり、徐々にパニック発作に対する不安や心配、こだわりが薄れていきます。

★服用時の注意点:
*治療の基本は、抗うつ薬ですが、効果が現れるまでに6~8週間かかります。そのため、即効性のある抗不安薬一緒に服用して、パニック発作ができるだけ起こらないようにします。
*発作が起きなくなっても、自分の判断で服用をやめないでください。薬によって症状がコントロールされているだけで、服用をやめると症状が逆戻りしてしまう可能性があります。
*パニック障害が完全によくなり、薬の服用をやめるときは徐々に飲む量を減らしていきます。 



投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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