慢性疼痛とは④
2014.05.26更新
痛みの強さは、病気やケガの程度に必ずしも一致せず、薬や治療の効果とは関係なく、何らかの条件や状況、出来事によってさらに痛みを強く感じたり、逆にましに感じたりするということを、前回の「慢性疼痛とは①~③」でお話ししました。とは
それでは、人は痛みをどのように感じているのでしょうか?
例えば"腰痛"で考えてみましょう。痛みの信号は、背骨の中の神経を伝って脳の中の痛みを判断するところへ伝えられます。
『腰→神経→脳』。実は、痛みの強さを判定しているのは脳です。
なので、痛みを感じる強さには、腰の病気やケガの程度の他に「神経の痛みの伝え易さ」、「脳の痛みに対する敏感さ」が大きく関わっています。
この神経や脳が関わっている痛みの部分を"心因性"とも言います。
"心因性"の痛みの部分は、決して"気のせい"という意味ではなく、感じる痛みは確かなものですし、逆に"心因性"であればこそ、どんなひどい痛みにもなり得ます。
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