クリニック通信ブログ

2019.01.19更新

1.薬物療法
「原因不特の慢性の腰痛」にはいわゆる痛み止めと言われる荘園鎮痛薬は効果なく、抗てんかん・抗うつ・抗不安薬や神経障害性疼痛薬が効果があります。また、オピオイド薬も使えるようになり選択肢が増えました。
2.リハビリテーション(理学・物理療法)
理学療法士による理学療法、キセノン光による温熱療法、圧痛点・経穴にレーザー照射、筋肉を刺激する高周波が効果的。
3.神経ブロック療法
神経ブロックは一時的に痛みを遮断すると共に、脳への痛み信号を遮断することで、交感神経の興奮を抑え、血管を拡張させます。血流で痛み物質を洗い流すことにより痛みの悪循環を改善します。
●硬膜外ブロックとは、硬膜外腔(脊髄の外にある空間)に局所麻酔薬を注入します。末梢神経の一番根元に効く注射なので、特に血管を開く作用が顕著です。薬や下記の注射では得られない強力な作用があります。

●エコーガイド下神経ブロック注射とは、超音波で血管・筋肉・関節・神経などをリアルタイムで確認しながら“ブロック注射”を実施します。

●筋膜リリース注射とは、筋膜に局所麻酔薬を注入することにより、硬くなったり癒着している筋膜をはがして「筋膜性疼痛」を改善します。
●トリガーポイント注射とは、トリガー(痛みの引き金)ポイントに局所麻酔薬を注射することで血行を良くし筋肉の緊張を和らげます。
4.関節アプローチ療法・関節リリース療法
手技により、関節の動きを正常化させる「関節アプローチ療法」は、関節が原因で起こる痛み・しびれを取り除き、関節の運動障害を改善します。注射で筋肉をゆるめ血行を良くした後に、手技でさらに関節の動きを良くする「関節リリース療法」も効果的です。
5.心理療法
心因性による慢性腰痛や原因不明の腰痛には認知行動療法が有効です。認知(ものごとの考え方)の歪みを修正して合理的な考え方が出来るように練習することで不安や痛みを軽減します。
かたよった思考パターンを正しくしていく治療法です。

投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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