クリニック通信ブログ

2012.08.03更新

かわたペインクリニックにおける来院理由となる症状(上位10位)の第1位となった『腰痛』について今回はお話したいと思います。

腰痛は、『立って歩く人間の宿命』と言われ、高齢化社会になった昨今増加傾向にあり、わが国だけでも腰痛人3000万と言われます。腰の痛みがあって、レントゲン撮影をしても異常が発見できず、内臓疾患もないものを総称して腰痛症といいます。変形性脊椎症は、骨トゲ(骨刺)が神経を圧迫し、炎症を起こします(高齢者に多い)。椎間板ヘルニアは、髄核が飛び出して、神経を圧迫します(働き盛りの男性に多い)。骨粗鬆症は、骨の量が減って弱く、もろくなっています(年輩の女性に多くみられる)。腰部脊柱管狭窄症は、神経を入れている管が狭くなり、神経を圧迫しています。
 当院では、腰痛に起因する痛みに対し、治療方針(下記)を立てます。
(1)診察(問診・レントゲン・検査等)⇒(2)腰痛診断⇒(3)治療方針①薬物療法、②物理療法、③神経ブロック療法

① 薬物療法
症状に応じて、消炎鎮痛薬・筋弛緩薬などの内服薬、貼り薬や塗り薬、漢方薬などを処方します。
② 物理療法
腰部の圧痛点・経穴にレーザー照射、キセノン光による温熱療法、腰背部の筋肉を収縮させる高周波治療、骨盤矯正のAKA療法、生体の流れを正常にする遠絡療法など。
③ 神経ブロック療法(当院における中心となる治療法)
神経ブロックは、痛みを遮断すると同時に交感神経をブロックし、痛みの信号が脊髄神経に伝わらないようにするだけでなく、血管を拡張させて、痛みの悪循環を改善します。

☆トリガーポイント注射
圧痛点(痛みの引き金の場所=トリガーポイント)が明確な場合は、この場所に局所麻酔薬を注射することにより痛みの悪循環を改善します。
☆硬膜外ブロック
トリガーポイント注射で効果があまりみられない場合、硬膜外ブロック(硬膜外腔という脊髄神経の外にある空間に局所麻酔薬を注入する)を行い、痛みの悪循環を改善します。

 

 

投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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