クリニック通信ブログ

2012.08.16更新

かわたペインクリニックでは、よく漢方薬を処方させて頂く事があるのですが、
最も多く当院で出る処方といて使われております1つをご紹介致します。

「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」

これだけ書くと何だか中国語とか別の国の言語のようですが、立派な漢方薬の1つです。
まず効果をお話する前にどんなものなのかいう所からお話します。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、当帰(セリ科の根)、桂枝(クスノキ科のケイの若枝や樹皮)、芍薬(シャクヤクの根)、木通(アケビ科の茎)、細辛(ウスバサイシンなどの根や根茎)、大棗(クロウメモドキ科の果実)、甘草(マメ科などの根やストロン)、呉茱萸(ミカン科の未成熟な果実)、生姜(ショウガの根茎)から作られたものです。
つまり全て自然の物から出来ているという事です。

こちらの薬は、どんな時に飲むのかと次に疑問が出てくると思いますが、まずは、下記症状において効果を発揮してくれます。
手足の冷え、冷えによる頭痛下腹部痛腰痛、生理痛、嘔吐、凍傷、皮膚病、リウマチ、しもやけ、レイノー病、慢性虫垂炎などです。当院では主に、下腹部痛や頭痛、腰痛、リウマチの患者様へ処方をさせて頂いております。ちなみにこちらの当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、体力がないご高齢の方にも飲んでいただける漢方薬痛みにおいても急性期から慢性期まで幅広い症状の方々へ有効です。
寒さで血流が悪くなるために起こる手足の冷え、痛みやしびれにも有効ですから、血流が悪いとどうしても痛みの成分が腰や頭などに腰痛・頭痛を引き起こす原因が溜りがちになります。それを上手く流して痛みの成分を取り除くのが今回ご紹介しました「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」になります。
もちろん、当院では患者様に服用頂いて経過によって漢方薬の種類を変更していく場合があります。それは、どうしてかと申しますと、複数の漢方によって効果がより良くなる事、そして患者様の状態が改善していく事によってそれに適応した物を服用していただく為です。
漢方薬には、色々種類がありますが、今回は「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」を紹介させて頂きました。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

entryの検索

カテゴリ

かわたペインクリニックかわたペインクリニック診療内容
心療内科クリニック通信ブログ
医療機関の方へ求人情報
リンク集Facebook