クリニック通信ブログ

2012.09.18更新

<自律神経失調症の治療法>
 来院理由として多くみられるペインクリニック領域の症状で、今回は『自律神経失調症』についてお話します。 

 『自律神経失調症』とは、精神的なストレスや気温変化等の外的刺激が長時間続くと、全ての器官を調整している自律神経がそれらを排除しようと頑張るあまり、体を守ろうと防御反応を起こして、自律神経がバランスを崩してしまい、全身の機能に支障をきたす病気です。自分の意思で制御できない無意識の働き(主に内臓)を掌る自律神経は、喉にある星状神経節に情報が一旦集められ、そこで情報を整理し脳の視床下部に送られますが、情報過多な状態だと整理されず混乱した状態で送られ自律神経失調症が生じます。自律神経失調症の原因と症状は一人一人異なり多彩であるのが特徴です。原因には、精神的・肉体的ストレスによるもの、日常生活のリズムの乱れによるもの、ホルモンの変調によるもの等様々な原因があり、それらが複雑に絡み合うこともあります症状も身体の各器官に様々な不調が現れ、肉体面・精神面、又は両方に出ることもあり程度も様々です。特に夏は暑さによる睡眠不足や冷房病と呼ばれる室内外の激しい温度差により、冷えやだるさ等の自律神経失調症状が生じ易いです。夏バテとあきらめず受診しましょう。
《自律神経失調症の治療法》
① 薬物療法
自律神経調整薬、抗不安剤、ビタミン剤、抗うつ剤、睡眠誘導薬、ホルモン剤、漢方薬(芍薬・黄連・抑肝散)など

② 星状神経節ブロック療法(最も適した治療法)
頚部にある星状神経節(自律神経が集まっている神経の中継所)に局所麻酔薬を注入する治療法です。自律神経の中継所である星状神経節に注射することにより、自律神経の調子が正常に戻り様々な症状が改善されます。自律神経失調症に最も適した治療法です。
③ 物理療法
星状神経節にレーザー照射やキセノン光による温熱療法、筋肉を収縮させる高周波治療器など。

投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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