クリニック通信ブログ

2012.10.01更新

 

1.「不眠症は病気です」
不眠症で悩んでいる人は、日本人の5人に1人と言われます。短期不眠は、大半が一時的で、その原因が判明すれば解決します。しかし、「寝つきが悪い」「夜中に何度も目が覚める」「朝早く目が覚める」「熟睡できない」という症状が、週二回以上かつ1ヶ月以上続き本人が苦痛を感じている場合は不眠症と判断されます。不眠症には、内科疾患(喘息・心不全等)や精神科疾患(うつ病・不安障害等)が背後に隠れている場合があります。又、不眠症は、本人の苦しみが非常に大きい病気です。それゆえに周りのケアも重要になってきます。不眠症かなと思ったら、是非、当院(精神科・心療内科)を受診して下さい。
2.不眠症の症状と種類
①入眠障害
寝つきが悪くなかなか眠れない、寝つきに30分~1時間以上かかる場合とされ、不眠症の中で一番多いタイプ。
②中途覚醒
朝起きる時間までに、夜中に何度も目が覚めるタイプ。裏に他の病気が隠れていることが多い。
③早朝覚醒
朝早く目覚めてしまい、再度眠ることが出来ない。不眠症の中で最も少ないタイプ。
④熟睡障害
「よく寝た」という感触が得られず昼に眠くてたまらないため本人にはかなりきつい。
3.不眠症の原因
不眠症には、下記のような様々な原因がありますが、最近、特に不眠症の人が増えているのは、現代のストレス社会や昼夜を無視した24時間社会などによるものと言われています。つまり、不眠症は、現代特有の病気の一つといえます。
①体の不調⇒咳や喘息、睡眠時無呼吸症候群など。
②環境変化⇒旅行による時差や暑さ・騒音・明るさなど。
③精神的ストレス⇒ストレスによる悩みやイライラ・過緊張。
④心の病気⇒不安症・うつ病などの精神疾患。
⑤薬やアルコール⇒薬やアルコールやカフェインの摂取。
4.不眠症の治療法
①薬物治療
睡眠薬を服用するのが最も有効です。かつての睡眠薬には「癖になる・怖い」というイメージを持つ方も多いですが、現在では、脳神経の興奮を抑えることで自然な眠りを誘う作用を持ち、依存性もほとんどない、安全な睡眠薬が開発されたので、医師の処方通り、服用すれば安心です。
②生活指導
生活習慣や睡眠環境などの改善を行います。
③リラックス療法
自立訓練法等を行い、快眠に欠かせない心身のリラックスを行います。

不眠症を改善すると糖尿病や高血圧も改善したというデータもあり、不眠と体の不調は密接な関係があります。我慢せず、受診しましょう。

投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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