クリニック通信ブログ

2012.10.15更新

朝晩はすっかり涼しくなり、秋の虫の声が聞こえたりしますね。
そして、秋が深まるとともに、やがてやってくるのが冬...。
秋から冬にかけて、うつ症状に似た症状、たとえば体がだるく感じたり、疲れや気分の落ち込みを感じることがありませんか?

それは冬季うつの症状かもしれません...。

冬季うつ(季節性うつ病)とは、秋から冬にかけて気分が落ち込んで、何もやる気が しなくなり、ひどい場合は日常生活に支障をきたしたりします。
冬季うつの特徴としては、うつ気分と共に過食、 眠気といった症状が現れやすく、冬が終わると症状が良くなるといった特徴があります。



≪こんな症状ありませんか?≫
【冬季うつの代表的な症状】
●なぜか、ただただむなしく、自己否定的になる
●無気力感に襲われる
●睡眠時間が長くなっているにもかかわらず日中も眠気がある
●人付き合いがおっくうになり、外出がつらい
●集中力がなくなり、普段やり慣れた家事や仕事ができない
●食事が炭水化物や甘いものに偏り、体重が何kgか増える


上記のような症状がある場合、冬季うつの可能性があります。

一般的なうつ病の場合は、過食というより摂食障害を伴う場合があったり、過眠よりは不眠で苦しまれる方がほとんどで、うつ病という名称はついていても、かなり症状は異なります。

実際、冬季うつとまではいかないまでも、冬になると、いつもよりすごく眠くなったり、多く食べたくなったりします。これは、冬という厳しい季節に立ち向かうために、体がいつもより休息を必要としエネルギーを蓄えようとする 自然な行動と考えられます。



では、どのような症状をもって、冬季うつと診断されるのでしょうか?

上記の代表的な加え、次のような条件を満たす場合が冬季うつと一般的に言われています。

冬季うつと診断される症状
●出社したくない等と感じる重いうつ状態を経験したことがある
●ノイローゼなど他の精神疾患がない
●多忙さや近親者の死など、社会的心理的な原因がない
●前述で紹介した代表的な冬季うつの症状が冬場2年続けば、冬季うつの可能性が非常に高い


冬季うつのうつ状態は、比較的軽めとはいえ、ひどい場合は日常生活に支障をきたす場合があります。

冬季うつにあてはまるのではと悩んでいる方は、早期に心療内科にご相談ください。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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