クリニック通信ブログ

2012.10.22更新

冬季うつの治療には、どんなものがあるのでしょうか?

冬季うつの治療は、医学的に光療法が第1選択と言われています。
投薬よりも効果が高いとも言われています。

人間は、植物と同様に、光をある程度浴びないと心身の調子を崩してしまいます。生体リズムが崩れてしまうからです。

光療法により、2,500ルクスから10,000ルクスの光を浴びることで、セロトニンの量が増えて脳が活性化したり、ホルモンの分泌や体温のリズムを調整されて症状が回復をすると言われています。



冬季うつの改善
に必要なのは、自然の光により多く当たること。とはいえ、冬は日が短くなるので、なかなかそうもいきません。そこで、自宅や仕事場の照明を明るいものに取り替えたり、できるだけ自宅や仕事場に日光が入るよう、日中は窓を開け、周りがより明るくなるように、照明のいくつかは少し長めにつけましょう。

冬季うつの患者様光療法を実施した結果、約70%の人に何らかの効果が認められており、 早い人の場合、1週間以内に効果が現れると報告されています。

光療法でも冬季うつの症状が改善しない場合は、抗不安薬、光に対する感受性を高めるビタミン12、抗うつ薬の服用が検討されます。ビタミン12は、光の感受性を高める効果があると言われており、光療法との併用は相乗効果を期待できる可能性があります。

冬季うつは、まだまだ世の中一般に広く知られているとは言えません。そのために、1人で悩んで苦しんでいる患者様が多くおられます。周囲の人の理解や協力も得られないというのは、人間にとって大変苦しいことです

まずは、一人で悩まず心療内科に相談してみましょう。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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