クリニック通信ブログ

2012.11.05更新

クリニックで入手した漢方の生薬の第二弾ですsign03

これは、桂皮(ケイヒ)といいますup

"桂皮"と言われると馴染みがないですが、別名「ニッキ」「シナモン」と言えばご存知の方も多いと思いますscissors顔を近づけると確かに嗅いだことのあるシナモンの香りがしました。




桂皮とは、熱帯に生育する常緑樹クスノキ科ケイ(トンキンニッケイ)の幹または枝の皮(樹皮)を乾燥したものです。生薬として用いられるときに、桂皮(ケイヒ)〔別名・桂枝(ケイシ)〕と呼ばれ、その樹皮から作られる香辛料の名はシナモン、ニッキと呼ばれます

原産地は中国南部からベトナムのあたりにかけて、熱帯各地ではばひろく栽培され、香り高く、『スパイスの王様』と呼ばれます。世界最古のスパイスの1つといわれ紀元前4000年ごろからエジプトでミイラの防腐剤として使われ始めました。日本には8世紀前半に伝来しており、正倉院宝物の中にもシナモンが残されています(「桂心」という名称で、薬物として奉納された)。

●適用
桂皮は、古くから体をあたためる温熱の作用があるとされ、発汗・発散作用、健胃作用を持つ生薬として利用されています。その他、鎮静、鎮痛、抗菌、血圧降下、覚醒、胆汁分泌促進、抗ストレス効果があると言われています。桂皮は、中枢神経系の興奮を鎮静し、水分代謝を調節し、体表の毒を去りこれを和解する作用があるので、頭痛・発熱・のぼせ・感冒・身体疼痛などに応用されています。
 
上記により、かぜ薬,鎮痛鎮痙薬,解熱鎮痛消炎薬,動悸抑制薬,保健強壮薬,婦人薬,芳香性健胃薬とみなされる処方に高頻度で 配合されています。


●配合される主な漢方処方

当院では、関節痛・神経痛に桂枝加朮附湯、冷え症・月経痛・更年期症候群などに桂枝茯苓丸、感冒に桂枝湯・葛根湯などをよく処方します。

その他、 安中散,胃風湯,胃苓湯,,温経湯,黄耆建中湯,黄連湯,帰耆建中湯,桂枝加葛根湯, 桂枝加竜骨牡蛎湯,桂枝人参湯,桂麻各半湯, 堅中湯,牛膝散,五積散,五苓散,柴胡桂枝湯,柴胡桂枝乾姜湯,柴胡加竜骨牡蛎湯,柴苓湯,治打撲一方,炙甘草湯, 十全大補湯,小建中湯,小青竜湯,折衝飲,桃核承気湯,当帰湯,当帰建中湯,当帰四逆湯,当帰四逆加呉茱萸生姜湯,独活葛根湯,女神湯,人参養栄湯,八味地黄丸,麻黄湯,,苓桂甘棗湯,苓桂朮甘湯 等があります。


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投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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