クリニック通信ブログ

2013.09.02更新

慢性痛は漫然と痛み止めだけを飲んでいても治りません。
消炎鎮痛剤(一般的な痛み止め)は急性痛には効きますが、炎症を伴わない痛みや慢性痛には効きません。
最近、日本では、慢性痛に対する治療薬の選択肢がようやく充実し、先進国の中では最も遅れて、オピオイド鎮痛剤が保険適応として認可され、使用範囲がかなり広がりました。
オピオイド薬は、ニュース等で報道される"乱用麻薬"とは全く別のもので、専門医師に正しく処方されれば依存症になったりする事はありません。日本には誤った知識がまだ多く、痛みの治療が欧米に比べ大きく遅れている原因の一つとなっています。



投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2013.07.31更新

この度、かわたペインクリニックの心療内科医守田先生がパイオニア賞を受賞されましたsign03

パイオニア賞とは、社会福祉法人 日本盲人会連合から、盲人の自立・社会参加に尽力した者に与えられる賞です。

視覚障害者として日本最初の医師免許を取得した精神科医として、メンタルヘルスケアに尽力した功績により、H25年6月にパイオニア賞を受賞されましたsign03





投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2013.07.16更新

かかと痛の症例②です。
かかと痛に大きな効果がある手技療法で症状がさらに改善されたケースを紹介します。



①来院までの経緯
突然原因がわからないがかかとが痛み出した。病院に行っても「どこも異常がない」と言われた。しかし、鎮痛剤や湿布では痛みはおさまらず、どうしていいか途方にくれていたところ、ホームページを見て来院されました。

②治療経過
レーザー治療(血行改善)と関節アプローチ療法(関節の矯正)を行い、少し痛みは軽減された。しかし、歩行時の痛みが緩和されないため、原因不明の難治性のかかと痛に劇的な効果を示す東洋医学に基づく手技療法を併用して行い、日常生活に支障を来さないレベルにまで痛みが低下したと喜んで頂きました。今までどんな治療にも反応しなかった方にお勧めの治療です。。

③考察
かかと痛に悩んでいる患者様は意外と多く、そのほとんどが原因不明のかかと痛に苦しむ患者様です。原因不明のかかと痛は一般的治療に反応しにくく、有効な治療があまり知られていないので、どうしていいのかわからず途方にくれている方が多いようです。かわたペインクリニックでは原因不明のかかと痛に対する診断・治療が可能ですのでご来院下さい。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2013.07.08更新

今回は「かかと痛」の症例紹介です。
かかと痛で悩んでる方は意外と多いです。しかし、その割には、かかと痛の治療を行っている病院が少ないとうのが現状です。
行き場が無く、複数の病院を転々とされているケースが多いようですが、かわたペインクリニックでは、かかと痛の治療を実施していますので、お悩みの方はぜひご来院下さい。


①来院までの経緯
朝起きて階段を下りた時に突然かかとの痛みを感じた。しばらく放置していたが、痛みがひどくなってきたので、病院に行ったところ、歩き方と体重を減らすように指導された。それでもかかとの痛みはいっこうにおさまらないので、複数の病院や整骨院などを訪れたが、結局、原因もよくわからないまま痛みも治まらないので、知人の紹介で、来院された。

②治療経過
何もしていないのに踵が痛い、又は、急にかかとが痛いのに気付きその後何ヶ月も痛みに悩まされるなど、実はこういう何故かわからないがいきなりかかとが痛み出したという方が一番多いのです。かわたペインクリニックでは、原因不明のかかと痛に対して患者様に最新の様々な治療方法を用意しています。この方の場合、慢性化したかかと痛でしたので、神経・筋肉への刺激を軽減し血行を改善するレーザー治療と足関節・骨盤の骨の歪みを矯正し体のバランスを良くする関節アプローチ療法を行いました。その結果、痛みが緩和し、又、再発予防のため足底板を作成し、長年の痛みから解放され喜んで頂きました。


③考察
かかとはどうしても刺激を受け続ける部位であるため、痛みが少しましになっても無理をすると再発するケースが多く、痛みが長期化し、色々な病院や治療院を転々とする場合が多いです。かわたペインクリニックでは慢性化したかかと痛に対する治療を行っていますので、諦めないで受診して下さい。



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~腰痛・肩こり・帯状疱疹後神経痛でお悩みの方はかわたペインクリニックへ~
医療法人 良仁会
かわたペインクリニック
TEL:0742-53-1155
Mail:toiawase★kawata-cl.jp(★を@に変更してメールして下さい。スパム対策です。)
〒631-0036
奈良市学園北1-9-1
パラディII 5F
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投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2013.06.24更新

歯・口・顔・顎痛の症例の2例目で、今回は、長い間、舌痛で悩む患者様の場合です。
複数の病院を経て当院に来院されました。




①来院までの経緯 (45歳 女性)
3年前、突然、舌先にヒリヒリとした火傷のような痛みが発生した。舌や歯や口腔を検査しても舌痛の原因となる炎症や腫れは見つからず、血液検査等も異常なかった。口内炎の軟膏や痛み止めやビタミン剤を服用してもよくならず、一日中、舌の痛みが気になりイライラして集中できず、複数の病院を経て、ホームページを見てかわたペインクリニックを知り、来院された。
②治療経過
舌痛症の原因である脳内の痛み回路の混線を正常化させるために、最も有効なのは、脳内セロトニン神経の情報伝達を促進させる抗うつ薬を中心とした薬物療法です。かわたペインクリニックは心療内科も併設しているので、抗うつ薬処方も可能です。また、舌痛以外に肩こりや不眠の合併症状があるため、自律神経の機能を正常にする星状神経節ブロック治療も行いました。その結果、舌の痛みはもちろん肩こりや不眠も気にならなくなったと喜んで頂きました。かわたペインクリニックはペインクリニックと心療内科が併設する数少ないクリニックなので、抗うつ薬処方とブロック療法を同時に行えるので助かると言って頂けています。
③考察
抗うつ薬は、脳内セロトニン神経の情報伝達を促進させることにより、舌痛症など慢性疼痛や今まで原因不明の痛みと言われていた痛みの原因である脳内の痛み回路の混線を正常化させます。残念ながら、「抗うつ薬」=、「うつの薬」といった偏見が根強く、処方に抵抗のある方がおられますが、痛みの治療のために、抗うつ薬処方が必要なのであり、うつ病だから抗うつ薬を処方するのではないということをご理解頂きたいと思います。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2013.06.17更新

かわたペインクリニックの来院理由として多い症状の中で、意外と思われるかもしれませんが、「歯・口・顔・あごなど痛み」があります。
長年、いろんな病院を転々として当院へ辿り着かれるケースが多いです。
ご参考にして頂き、気になる症状がある方は一度ぜひご来院下さい


①来院までの経緯 (39歳 女性)
4年前、歯の外科手術を行い、その後、歯痛と顔面痛が出現するようになった。痛みの原因がわからず、歯科で治療や抜歯を行うが痛みはおさまらなかった。口腔外科でも、レントゲンなどの検査で異常がなく、鎮痛剤も効かなかった。顔面痛は、持続性で、時折、非常に憎悪し、睡眠も不良とのことでした。検査で異常がないため、家族にも、職場にも、理解されず悩んで、かわたペインクリニックへ来院されました。
②治療経過
長年、病院を転々とし、病名もわからず不安でいたが、痛みの原因が歯ではなく、脳内セロトニン系神経の機能不全による痛み感覚の調節不可が原因の「非定型顔面痛」と診断が確定するとひとまず安心された。セロトニン系神経を調整する抗うつ薬による薬物療法脳内視床下部機能を正常にする星状神経節ブロック療法を行い、今までの疼痛が消失し、当たり前でなかった普通の生活がやっと出来ると喜んで頂けた。
③考察
非定型顔面痛は、明確な原因がなく、突発的な歯痛や顔面痛が生じる疾患です。顔面痛の約3割の方が非定型顔面痛であるという報告もあります。痛みの原因がわからず、検査を繰り返しても異常がないため、痛みをコントロールするために医療機関を転々とし、正しい診断を行う専門医に辿り着くまで長年かかる場合があります。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2013.06.10更新

かわたペインクリニックの来院の多い症状第3位の「帯状疱疹後神経痛」の症例2例目です。
帯状疱疹後神経痛になられて、長い間、苦しまれている患者様のケースです。
帯状疱疹後神経痛になって長期になるからもう治らないのでは?と不安になられる方も覆いと思いますが、どうかあきらめずぜひご来院下さい



①来院までの経緯 (72歳 男性)
右背部の発疹を虫刺されと思い放置していたが痒みと同時に痛みがあったため、皮膚科を受診し帯状疱疹と診断され、薬で湿疹も痛みも無くなった。しかし、その後、右背部~脇下に体を動かすと激痛が走るため、整形外科や神経内科を転々とした末、皮膚科で帯状疱疹後神経痛と判明した。今まで鎮痛薬を処方されたが、痛みは全く治まらず、悲痛な思いで、ご家族がインターネットで調べ来院された。
②治療経過
初診時は注射に少し抵抗があるとのことで、レーザー治療を行い、抗うつ薬を処方しました。しかし、刺し込むような激痛が治まらず硬膜外神経ブロックを開始し週1回継続して行い、痛みが飛躍的に軽快し日常生活に支障の無い程度にまで回復されました。又、来院後に認可された帯状疱疹後神経痛に画期的効果を示す脳に働きかける新薬「リリカ」を従来治療に加え処方し、症状がより緩和されました。
③考察
慢性化した帯状疱疹後神経痛は難治性であり、症状や程度により、抗うつ・抗不安薬・神経ブロック・レーザー治療など様々な治療をきめ細かく組合せ実施する必要があります。又、痛みが継続的に脳に発信され神経が変調して起こる病気なので受診科が判断しにくく、鎮痛剤が効かないため他科を転々として当院に辿りつかれる場合が多い


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2013.06.01更新

今回は、かわたペインクリニックの来院の多い症状第3位「帯状疱疹後神経痛」の症例1例目です。
帯状疱疹後神経痛になられてあまり日が経過してない患者様のケースです。
帯状疱疹後神経痛がこんなに当院に来院されてるとは思わなかったとおっしゃることがよくあります。
皮膚科に行って帯状疱疹は良くなったが、後の神経痛が良くならないという方はぜひご来院下さい。




①来院までの経緯 (64歳 女性)
左腹部にヘルペスが発症し、皮膚科で帯状疱疹と診断された。薬の処方で、湿疹と痛みが一旦無くなったが、1週間後再び痛みが激しくなり帯状疱疹後神経痛と診断され皮膚科の紹介でかわたペインクリニックを受診された

②治療経過
初診時は、帯状疱疹後神経痛による刺し込むような痛みが数分感覚で起こり、その度に痛みをこらえる動作をし「夜も眠れなく生きているのが辛い」と訴えられていました。神経の過剰興奮を抑え痛みを緩和する塗り薬以外に、硬膜外神経ブロック注射を週1回実施し、治療をする度に痛みは軽快していき、約1ヶ月治療を行った時点で、ほとんど痛みを感じなくなったと喜んで頂きました

③考察
帯状疱疹発症から出来るだけ早期に神経ブロック治療を行えば痛みが軽くなるだけでなく、後遺症の神経痛に移行するのも防げるので、早期に受診して頂くことが重要となります。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2013.05.21更新

1.頭痛の症例①
①来院までの経緯 (39歳 男性、頭痛歴15年)

仕事で長時間パソコン作業を行う。20代から頭が締め付けられるような痛みや目の奥の痛みに悩まされ、鎮痛剤で治っていたが、徐々に効き目が悪くなり薬の量や頻度が増え、最近では鎮痛剤が効かなくなった毎日酷い頭痛が起こり仕事にならないので、かわたペインクリニックが痛み専門クリニックと知り来院された。
②治療経過
肩こりや眼精疲労などで首や肩の筋肉が緊張し血流が滞り老廃物が痛みの神経を刺激して発症する緊張型頭痛のケースでらしたので、後頚部にあるトリガーポイント(痛みの引き金となる場所、多くはツボと一致)に神経ブロック注射を行い、血流を改善し、老廃物や発痛物質を洗い流すことで症状が大きく緩和されました。又、神経ブロック注射により鎮痛剤の服用量が減り鎮痛剤乱用による頭痛が軽減され喜ばれた
③考察
別名肩こり頭痛とも言われる緊張型頭痛は日本人の頭痛の約半数を占めます。緊張型頭痛の正しい治療を行わず鎮痛剤に頼り飲みすぎることで、それが原因で新たに薬物乱用頭痛に至っている方が多いです。

2.頭痛の症例②
①来院までの経緯 (42歳 女性、頭痛歴25年)
十代の頃から、頭の締め付け感や重さがあり、肩こりからくる頭痛と言われ、市販の鎮痛剤で対応されていた。しかし、最近では鎮痛剤も効かず、月に1~2回は動くとガンガンした頭痛や吐き気に悩まされ、そうなると何も手につかない状態なので、見かねたご家族が調べて、当院に来院された。
②治療経過
毎日起こる緊張型頭痛に加え、年数を経て、月に数回起こる片頭痛が合併したケースです。頭が締め付けられる特徴のある緊張型頭痛に対して、市販の痛み止めのみで対応されていたので、後頚部の筋肉の血流を改善するトリガーポイント注射や上半身の血流や自律神経を正常にする星状神経節ブロックを行い、日常の頭痛が軽減したと喜んで頂いた。また、動くとガンガンする痛みや吐き気が特徴の片頭痛を合併されていたので、片頭痛の薬と予防薬を処方し発作が起きても怖くなくなったと言って頂いています。
③考察
頭痛が酷くなった原因は①緊張型頭痛の治療として鎮痛剤のみで対応したこと②偏頭痛の合併に気づかずその治療をしなかったことが考えられます。どのタイプの頭痛か、その頭痛の正しい治療は何か、合併症はないか、頭痛のタイプが年数を経て変化してないか、等頭痛の正しい診断と治療を行うことが出来る専門医にかかることが非常に重要です。

3.抗うつ薬のお話
心療内科でよく処方するお薬の一つに、抗うつ薬があります。現在使用されている抗うつ薬には、①三環系抗うつ薬、②四環系抗うつ薬、③SSRI、④SNRI、⑤NaSSA、などがあります。以下に簡単にご紹介します。

①三環系抗うつ薬
古くから使用されている抗うつ薬になります。口の渇きや便秘などの副作用がしばしば認められますが、効果は強く現在でもうつの治療薬として使用されています。また痛みの治療薬としても強い効果があります。

②SSRI
うつの治療薬として使用される他に、パニック障害、強迫性障害、社交不安障害などいろいろな不安障害の治療にも使用されます。

③四環系抗うつ薬
うつ症状の改善に加え、眠りを良くする特徴があり、熟眠障害の治療にも使用されます。

④SNRI
うつ症状の改善に加え、意欲の改善にも効果が強いとされています。痛みの治療にも使用します。

⑤NaSSA
うつ症状の改善に加え、睡眠を取りやすくする特徴があります。不眠を合併しているうつの治療によく用いられます。

上記のように、抗うつ薬のそれぞれの特徴を生かすことによって、単にうつの治療だけでなく、不眠や不安障害など他の精神症状の治療や、痛みの治療にも幅広く活用することができます。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2013.05.21更新

<心療内科でよく処方する薬について>
かわたペインクリニック心療内科
では、次のような脳や神経に働きかける薬を処方することがあります。
ここではそれぞれの薬の特徴を紹介します。
①抗うつ薬
名前の通り、うつ病や抑うつ状態の治療に使う薬です。しかしその中にはパニック障害や強迫性障害などそれ以外の疾患にも効果のあるものがいくつかあります。また一部の抗うつ薬は慢性的な痛みに対して優れた治療効果を持っています。

②抗不安薬

不安や緊張を和らげる働きのある薬です。効き目の持続する長さや効果の強弱でグループに分けることができ症状に合わせて選択します。睡眠をサポートする目的にも使用することがあります。
③抗てんかん薬
けいれんを抑える働きのある薬
です。一部の抗てんかん薬は、気分の波を穏やかにする目的に使用することがあります。又、痛みに対して優れた効果のある抗てんかん薬もあります。

④睡眠薬
不眠症には幾つかのタイプがあります。睡眠薬にもいろいろなタイプのものがあり、効果の持続する長さや特徴によって不眠に合わせた使い分けをします。

心療内科で処方する薬は、色々なメンタル疾患や症状の治療に使用します。もちろん、痛みに合併した不眠や不安、抗うつ症状等の治療にも効果があります。そしてその薬の中には痛みそのものに対して優れた効果がある薬もあります。心療内科の薬を上手に使用していくことによって痛みの治療はもちろん、ときには必要に応じて痛みに付随するメンタルの症状も合わせて総合的に治療をしていくことが可能です。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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