クリニック通信ブログ

2012.09.13更新

<足関節痛・足関節炎の治療法>
 今回は、『かわたペインクリニックにおける来院理由となる症状(上位10位)』の第10位となった『足関節痛・足関節炎』についてお話したいと思います。

『足関節痛・足関節炎』とは、足首の関節が炎症を起こし痛む病気です。足は体全体を支える土台なので、負荷のかかりすぎ、使いすぎなどにより、無理な力が加わると組織に炎症が起き易くなります。肥満や過労が主な原因と言われ、ひどいと足を地に着く事が出来なくなります。
その他、足の痛みでよく見られるのは、アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎(慢性的な刺激や不適切な靴等により、踵骨の後ろにあるアキレス腱やその周囲に炎症が生じる病気、痛みや腫れがみられ歩行障害を起こすことがある)、足底筋膜炎(踵から足指の付け根にのびる足裏の腱が炎症を起こす病気、原因の多くはスポーツや体重の慢性的過重で、痛みは起床時に多く歩き始めに踵の痛みがみられる)、変形性関節炎(足の関節を構成する軟骨の老化や磨耗によって起こる病気、原因の多くはけがや感染・炎症の後に生じる)、外反母趾(履物による影響で足の親指の付け根が変形、偏平足等で足に強い負担がかかるのが原因)、足根管症候群(踵と足の裏に通っている神経の圧迫や損傷により足首やつま先に痛みや痺れが起こる病気)、踵骨骨端症(成長期に外力に対し弱い骨端線といわれる軟骨層が強く引っ張られ痛みが生じる、ジャンプヤランニング等の繰り返しにより痛みが起こる)等です。
足の関節の痛みには、痛風や関節リウマチなど内科的症状も疑われ血液検査が必要ですので、早期に受診下さい。
《足関節痛・足関節炎の治療法》
これらの病気の治療は炎症を抑えて痛みを取るのが基本です。そのため、安静、湿布、患部の固定を行いますが、痛みが強い時や慢性化している時は、神経ブロック療法を併用。
① 薬物療法
炎症や痛みを抑える消炎鎮痛剤や抗炎症薬、ビタミンB製剤、湿布や塗り薬などを処方します。
②神経ブロック療法
痛みがある神経や神経節に局所麻酔薬を注射することにより痛みの伝達を抑え、痛みを和らげる。関節内注射を行うこともある。
③物理療法
温熱療法にキセノン、圧痛点・経穴にレーザー照射、高周波、SSP(鍼治療と同様の効果)など。
④ 装具療法
足底板、患部固定にサポーター等使用(適切な靴を選ぶ)。
⑤ 徒手療法
足関節矯正の関節アプローチ療法、など東洋医学も効果的です。足底などの注射が出来ない部位でも、このような治療により痛みを取ることが出来ます。
 

 

投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2012.09.12更新

かわたペインクリニックの様子をご紹介する今回は正面玄関です。
こちらは、かわたペインクリニックの外壁です。

近鉄奈良学園前駅北口を出て、真正面に見える近鉄商業ビル"パラディⅡ"5階エレベーターを降りていただくと、左手すぐに、この当院の外壁が見えます。駅から当院まで徒歩1分車いすでラクラク行けるバリアフリーになっています。地下に駐車場もあり、雨に濡れず、当院まで来ていただくことができる便利なクリニックです。


こちらは、玄関右手の外壁です。

院内の照明の光がもれる造りになっており、観葉植物や外待ちされる方のための待合いイスを用意して、くつろいでいただける明るい感じの玄関になっています。











投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2012.09.12更新

<三叉神経痛の治療法>

今回は、『かわたペインクリニックにおける来院理由となる症状(上位10位)』の第9位となった『三叉神経痛』についてお話したいと思います。
 『三叉神経痛』とは、顔の感覚を脳に伝え、ものを噛むときに使う筋肉をコントロールしている三叉神経(脳幹から眼神経・上顎神経・下顎神経につながる三つの枝から出来ている第五脳神経)の機能不全により痛みが生じる病気です。
三叉神経痛には次の二種類があります。
特発性神経痛は動脈硬化などで屈曲した脳深部の動脈や静脈などの血管が三叉神経を圧迫することによって痛みが生じると言われています。
② 続発性神経痛は他の病気(帯状疱疹や中耳炎、蓄膿症、虫歯等)が原因で起こる神経痛で、これらの病原菌が炎症を起こし、神経が刺激されて、痛みが生じます。
 症状としては、突然顔面に激しい痛みが襲います。それは針で刺されたような、或いは電気が走るような痛みで鼻から耳にかけての部分や口から顎にかけての部分に現れます。顔に触る、口を動かす、風が当たるなどで誘発される痛みは数秒間から数分間続き、その後しばらくしてからまた再発します。そのような症状が数日から数ヶ月続きます。激しい痛みのため、食事が十分とれず、またしゃべることもままならないため、精神的にも肉体的にも憔悴してしまう病気と言われています。年間の発症率は10万人に約4人で、男性よりやや女性に多く、中年以降に発症し、11月や2月に痛みがひどくなる方が多い。痛みを我慢したり、年だからとあきらめず、適切な治療を受けるよう心がけましょう。

《三叉神経痛の治療法》
① 薬物療法
神経膜を安定させる作用がある抗てんかん薬であるテグレトールは、神経の伝達を抑える薬で三叉神経痛の特効薬と言われます。その他、鎮痛剤や精神安定剤、ビタミン剤、漢方薬、帯状疱疹が原因の場合は抗ウィルス剤を処方。
② 神経ブロック療法
痛みがある神経や神経節に局所麻酔薬を注射することにより、痛みの伝達を抑えて、痛みを和らげます。特に、三叉神経ブロックは感覚刺激の入力を遮断し、疼痛を起こしている小脳橋角部に操作を加えることなく痛みを鎮める効果がある。
③物理療法

圧痛点・経穴・星状神経節にレーザー照射やSSP(針治療と同様効果)、高周波ブロックなど。

 

投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2012.09.11更新

1.変形性膝関節症の治療法
  『かわたペインクリニックにおける来院理由となる症状(上位10位)』の第8位となった『変形性膝関節症』についてお話したいと思います。

『変形性膝関節症』とは、膝関節のクッションである軟骨のすり減りや筋力の低下により、膝の関節に炎症が起きたり、関節が変形したり、痛みが生じる病気です。
人が二足歩行を始めた頃からの疾病と言われ、加齢による老化現象や体重増加による膝への長年の荷重刺激等の原因の他、更年期を迎えた女性に多くみられることから、ホルモンの分泌減少による骨変性が原因とも言われています。
 症状としては、起立時痛や歩行時痛からはじまり、次第に安静時痛や夜間痛まで覚えるようになります。また、関節炎により膝関節が腫れて水がたまること(関節水腫)があります。さらに痛みのため膝関節を自由に動かせない可動域制限(膝の曲げ伸ばしの制限)や関節破壊により膝の内反変形(O脚)が生じます。進行すると歩行が困難になります。
 また、膝の痛みには、腰部関節のずれに起因する場合もあります。このような場合は、腰の治療を行うことにより症状が改善することがあります。痛みを我慢したり、年だからとあきらめず、適切な治療を受けるよう心がけましょう。
《変形性膝関節症の治療法》
① 薬物療法

炎症や痛みを抑える消炎鎮痛剤や抗炎症薬、筋肉の緊張を和らげる筋弛緩薬、末梢神経の働きを正常にする末梢循環改善剤、湿布や塗り薬などを処方します。
② 膝関節内注射
軟骨の成分であるヒアルロン酸ナトリウムを膝関節内に注入することにより膝の動きを滑らかにします。膝にたまった水(関節液)を抜くこともあります。又、炎症を抑える副腎皮質ホルモンと局所麻酔薬の混合液を注射し、疼痛を和らげます。
③ 物理療法

高周波(筋肉収縮)治療器やキセノン光による温熱療法、膝関節の圧痛点・経穴にレーザー照射など。
④ 徒手療法
膝関節矯正の関節アプローチ療法なども効果的。
⑤ 運動療法・装具療法
運動療法として足上げ運動、装具療法として足底板(足の底に履く靴敷のような装具)などが有効。
【その他日常生活の留意点】
1.肥満の解消(肥満の方の罹患率は約4倍高いと言われる)
2.足にあった靴を選ぶ
3.膝の保温(入浴やサポーター、但し、急性期は冷却が有効)
上記治療で改善がみられなければ、外科的治療もあります。

 

2.かわたペインクリニックの法人化について
 この度、「かわたクリニック」は院内のスペース拡張を行うことになりました。今まで以上に、診察室やベッド数、医療機器などを増やし、患者様により快適に診療を受けて頂ける環境作りを目指して、5月連休明けから新スペースにて診療を開始致します。
 また、当院は、2007年6月1日付で法人化に伴い、『医療法人 良仁会 かわたペインクリニック』に名称を変更致します。今後とも、あらゆる痛みに対応できる"痛みの専門クリニック"として、さらに努力していく所存でございます。なお一層のご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます。

     (旧)                        (新)
かわたクリニック⇒  医療法人 良仁会 かわたペインクリニック


①医療法人とは?
病院や診療所などが会社のように法人として社会的・法律的に法人格を持つことをいいます。医療提供体制の確保と国民の健康保持のために医療法に定められた制度で、法人化により、医療の安定的供給が期待されています。
②法人化の目的は?
現代の高度に複雑化した社会では、医業もインフォームド・コンセントをはじめとしたコンプライアンス(法令遵守)など社会的責任が求められています。これらのニーズに対応するために、医業の非営利性を損なうことなく組織化した体制や機能が求められており、法人化することにより、医療機関として社会的信用を確立し、診療所の経営体質を強化すると共に、設備・機能の充実を図り、高度な医療の安定的供給を保持することを目的としています。
 

 

投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2012.09.10更新

1.肩関節周囲炎の治療法

『かわたペインクリニックにおける来院理由となる症状(上位10位)』の第6位となった『肩関節周囲炎』についてお話したいと思います。

 『肩関節周囲炎』とは、一般的に四十肩・五十肩とも呼ばれ、主に壮年期以降に肩関節の痛みと運動障害を伴う病気の総称です。
肩関節とその周辺組織の退行変性(加齢による筋力の低下と衰え)による炎症が原因と考えられています。
症状としては、急性期では、安静時の疼痛や運動時の激痛を感じ、特に夜間痛が激しく、睡眠障害なども生じることがあります。慢性期では、炎症がおさまり、安静時の疼痛は消失し運動時の痛みは軽くなりますが、運動制限(可動域制限)が顕著になります。特に、腕を上にあげたり、手を後ろに回すことができにくくなり、日常生活に支障をきたします。
治療を怠ると、治癒までに長期間を要し、後遺症(肩が固まって機能障害を残したまま回復しない状態)が残る場合もあります。早期診断・早期治療が大切です。
《肩関節周囲炎の治療法》
急性期→安静とアイシング、早期治療(①、②)が大事。
慢性期→運動と保温、長期的治療(①~⑤)が大事。
① 薬物療法
炎症や痛みを抑える消炎鎮痛剤や抗炎症薬、筋肉の緊張を和らげる筋弛緩薬、末梢神経の働きを正常にする末梢循環改善剤、湿布や塗り薬などを処方します。
② 神経ブロック療法他
☆肩甲上神経ブロック、トリガーポイント注射
肩の痛みがある部位に局所麻酔薬を注射することにより、痛みの悪循環を改善します。硬膜外ブロックや星状神経節ブロックとは違い、比較的浅い神経に注射するため、通常の予防注射などと同様に気軽に受けて頂くことが可能です。
☆肩関節内注射
肩関節内に炎症を抑える副腎皮質ホルモンと局所麻酔薬の混合液、又は、ヒアルロン酸ナトリウムを注射し、疼痛を和らげます。
③ 物理療法
キセノン光による温熱療法、肩関節の圧痛点・経穴にレーザー照射やSSP(針治療と同様効果)、高周波(筋肉収縮)など。
④ 徒手療法
肩関節矯正の関節アプローチA療法なども効果的。
⑤ 運動療法他
肩関節の可動域改善訓練や肩の体操(ダンベル体操)、入浴中・入浴直後の運動、肩の保温(サポーター等)が有効。

 

 

投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2012.09.09更新

1.帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛の治療法

『かわたペインクリニックにおける来院理由となる症状(上位10位)』の第3位となった『帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛』についてお話したいと思います。
『帯状疱疹』は、子どもの時にかかった水疱瘡のウィルスが神経の中に潜んでいて、身体の抵抗力が落ちた時に再活動を始め神経を伝わって、発疹が帯のように現れます。帯状疱疹の痛みは、皮膚症状が現れるのと前後して、ウィルスによる炎症が起こり神経が刺激されるため、ズキンズキンする痛みが現れます。通常、1カ月くらいでかさぶたがとれて治っていきますが、皮膚の症状が消えた後にも痛みが残る場合があります。これを『帯状疱疹後神経痛』といいます。帯状疱疹後神経痛の痛みは、ウィルスが神経を傷つけるために起こり、ピリピリした痛みで、衣服がすれるだけでも痛みを起こすことがあります。一方で、何かに集中していると痛みを感じなかったりするという特徴もあります。一生痛みが残る場合もあります。
《帯状疱疹の治療法》
①出来るだけ早期に治療を開始する。
②抗ウィルス薬・痛み止めを服用しウィルス増加と痛みを抑える。
③同時に初期に神経ブロック療法を行い、帯状疱疹の痛みを取り回復を早め帯状疱疹後神経痛になるのを防ぐ。
《帯状疱疹後神経痛の治療法》
①神経ブロック療法
☆星状神経節ブロック

顔・頭・手の帯状疱疹には星状神経節ブロックを行います。血の巡りがよくなり痛みがらくになります。
☆硬膜外ブロック
脊髄の周りの硬膜外という所に局所麻酔薬を注入する硬膜外ブロックは、神経を一時的にしびれさせて痛みをとるので、 首から足の先まで体のどこにできた帯状疱疹の痛みにも効果的です。
②物理療法
レーザー照射、温熱療法、電気刺激療法、等
③薬物療法
鎮痛薬・抗うつ薬・抗けいれん薬・漢方薬などの内服、局所麻酔薬配合の塗り薬などで治療します。
これらの治療でも痛みを取り除くことが難しい場合もあります。気長に治療すること、むしろ痛みを受け入れて、痛みと上手につきあって生活していくことも大切です(下記参照)。
①入浴(体が温まり血行がよくなり痛みが和らぐ)
②保温(寒さ・冷たさが痛みを増強する場合がある)
③患部への刺激を避ける(サラシや包帯を巻いた後に衣服着用等)
④ストレス・疲労を避ける(睡眠を十分にとり、リラックスして過ごす)
⑤趣味を持つ・積極的に外出(痛み以外のことに気が向くように)
 

 

投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2012.09.09更新

こんにちは~!
かわたペインクリニックスタッフブログです。
当院では、患者様と当院のコミュニケーションの一環として、『かわたペインクリニック通信』を隔月発行しています
患者様に、当院やペインクリニックについてより理解を深めて頂き、患者様の貴重なご意見・ご感想も頂きながら、相互にコミュニケーションを図って、患者様に安心してご来院頂けるようにという思いで、『かわたペインクリニック通信』は、2005年9月にスタートしました。
患者様に愛され、おかげさまで、早いもので、今月で№43が発行されました。
当ブログのクリニック通信ブログにて、バックナンバーを随時アップしていっていますので、ぜひご覧ください。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2012.09.08更新


<頚椎疾患の治療法>

今回は、以前クリニック通信で掲載しました『かわたペインクリニックにおける来院理由となる症状(上位10位)』第2位となった『頚椎疾患』についてお話したいと思います。

 頚椎は、頭(スイカの重さ、4~6kgくらい)を支える一方、脊髄を保護しつつ、腕を上方へ引き上げるという多様な機能を担っています。そのため、頚椎疾患の症状は、多岐にわたり首・肩・上肢・下肢の痛みや痺れなど様々な症状を訴えます。
主な二大頚椎疾患として、『頚椎症』は、頚椎(椎間板や頚椎関節や靭帯)の変化による症状をいいます。頚椎の変化は、主に加齢や外傷が原因で起こります。症状は急激に現れることなく、頚部の痛みから始まり、徐々に上肢(痛みや脱力感・疲労感など)や下肢(歩行障害や便秘・排尿障害など)の症状が出てきます。『頚肩腕症候群』は、頚~肩~腕にかけての痛み・凝り・痺れ・筋力低下・循環障害などの症状を総称して呼び、頚椎や周辺組織の老化や長時間の作業による筋肉疲労や姿勢の悪さ、心因性ストレスなどが原因で起こります。いわゆる肩こりや首の凝りも含まれます。
 当院では、頚椎疾患に対し、症状やご希望に応じて、次の治療法の中から選択して、適切な治療法を決定します。
① 薬物療法
症状に応じて、非ステロイド性抗炎症薬・中枢性筋弛緩薬・鎮痛薬・精神安定剤・ビタミン薬などの内服薬、貼り薬や塗り薬、漢方薬などを処方します。
②物理療法
頚部の圧痛点・経穴にレーザー照射やSSP(針治療と同様効果)、キセノン光による温熱療法、高周波(頚部の筋肉収縮)など。
③ 徒手療法
頚部関節矯正の関節アプローチ療法などの手技療法も取り入れ、様々な痛みに対応できるよう、新しい治療により、治療技術の幅を広げています。
④ 神経ブロック療法(当院における中心となる治療法)
☆トリガーポイント注射
頚部の圧痛点(痛みの引き金の場所=トリガーポイント)が明確な場合は、この場所に局所麻酔薬を注射することにより、痛みの悪循環を改善します。
☆星状神経節ブロック
神経根圧迫障害による症状に対しては、頚部にある星状神経節(頭・顔・首・腕・前胸部を支配する自律神経のかたまり)に局所麻酔薬を注射することにより、痛みの悪循環を改善します。
☆頚部硬膜外ブロック
上記注射で効果があまりみられない場合、硬膜外ブロック(硬膜外腔という脊髄神経の外にある空間に局所麻酔薬を注入する)を行い、痛みの悪循環を改善します。
 

 

投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2012.09.02更新

骨粗鬆症(こつそしょうしょう、osteoporosis)とは、骨形成速度よりも骨吸収速度が高いことにより、骨に小さな穴が多発する症状をいう。背中が曲がることに現れる骨の変形、骨性の痛み、さらに骨折の原因となる。骨折は一般に強い外力が加わった場合に起こるが、骨粗鬆症においては、日常生活程度の負荷によって骨折を引き起こす。骨折による痛みや障害はもちろん、大腿骨や股関節の骨折はいわゆる高齢者の寝たきりにつながり、生活の質 (QOL) を著しく低くさせます。

左の写真は、骨粗しょう症の患者さんとそうじゃない患者さんの骨密度の違いの写真です。上の写真が正常な骨密度、下が骨粗しょう症の患者さんの骨密度です。どうです。全然違うでしょう?
これだけ骨密度が薄いという事は骨折のリスクも高くなります。

日本では厚生労働省などによると、日本国内の患者は高齢女性を中心に年々増加しており、自覚症状のない未受診者を含めると、推計で1100万人超に上る。患者の8割は女性である。ホルモンの分泌バランスが変化する更年期以降の女性に多く、60代女性の3人に1人、70代女性の2人に1人が、患者になっている可能性があるとされる。
骨粗しょう症の怖い所は、初期段階に自覚症状はなく、骨折して初めて気付くケースも少なくないという所です。因みにアメリカ合衆国では3000万人に症状が現れていると考えられています。

兎角、日本において日本女性の大敵とも言える骨粗しょう症ですが、そんな骨粗しょう症は定期的な骨密度検査をする事骨密度によって薬物療法や食事療法、運動療法で予防が可能です。

当院では、骨密度検査を尿検査もしくは採血・血液検査の2種類どちらかで行っております。
一度、尿検査を選んだ場合は、定期的に尿検査で骨密度検査を実施していきます。何故途中で採血の方法に変えてはいけないのか?という理由は、検査結果に微妙ながらも差異が出る可能性があり、正確な数値が分からなくなってしまう可能性があるからです。
ですから、一度その手法を選んだら、途中で変更は出来ませんのであらかじめご注意下さい。

また食事療法ですが、
カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど、骨密度を増加させる栄養素を積極的に摂り、骨を丈夫にするのが骨粗しょう症の食事療法です。カルシウムとビタミンDを同時に摂ることで、腸管でのカルシウム吸収率がよくなります。また、タンパク質の摂取量が少ないと骨密度の低下を助長しますので、食事量が少なくなりがちな高齢者の方は注意しましょう。
栄養やカロリーのバランスがよい食事を規則的に摂るのが、食事療法の基本となります。

・カルシウムを多く含む食品
牛乳、乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆製品など
*骨粗しょう症や骨折予防のためのカルシウムの摂取目標量は、1日800mg以上です。

・ビタミンDを多く含む食品
サケ、ウナギ、サンマ、メカジキ、イサキ、カレイ、シイタケ、キクラゲなど

・ビタミンKを多く含む食品
納豆、ホウレン草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、サニーレタス、キャベツなど

になります。このような上記食べ物を積極的に摂取し、骨を丈夫にして骨密度の低下を防ぐ事が大事です。

また薬物療法となりますと、現在では4週間に1回服用する薬と1週間に1回服用する薬、1日1回服用する薬のタイプと3種類のタイプの薬があります。
どの薬のタイプを飲んでいたとしても効果はどれも変わりなく、4週間に1回だから効果が薄いのでは・・・?とかそういう事はまったくありません。患者様一人ひとりの生活リズムにあった服用スタイルを選べるので、当院では患者様と相談の上で、骨粗しょう症の予防、骨密度の低下を抑える治療に取り組んでおります。
また飲み忘れるのでは・・・?という心配も大丈夫です。最近は薬局さんでは骨密度のお薬専用手帳などもあり、薬を服用する日、服用したらシールを貼るような手帳もセットでお薬を出される際に出してくださる所もございます。
そういった事から、高齢者の方にも安心して定期的に飲んでいただけるようになっています。

投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

2012.08.30更新

「サブウェイは実はマクドナルドより店舗数が多い。」
世界中どこにでもあるファストフード店といえば、サブウェイだ。実はマクドナルドよりも店舗数が多く、「サブウェイの角を曲がったらサブウェイがあった」なんてこともあるらしい。それだけ地域住民に愛されているファストフード店ということなのです。
因みに、当院のあるパラディにもサブウェイが出来ました!

因みに、パンが一番美味しい国をご存知でしょうか?
答えは、ロシア。意外ではありますが、ロシアが一番パンが美味しいらしいです。
ロシアは、イースト菌を使わないパンを作っており、マクドナルドのハンバーガーも絶品だそうです。小麦の美味しさが十二分に出ていて、香ばしさを強く感じるのが美味しく感じる決め手だそうです。

ちなみに、ロシアでは歩道の地面に広告が描かれており、サブウェイの広告もあった。なるほど、この広告が示す方角に歩いていけばサブウェイがあるわけだ。ロシアに行ったらボルシチもいいが、サブウェイも忘れずに食べておくのが良いかもしれません。

当院のスタッフもよくパラディにあるサブウェイを利用しておりますので、たまにもしかしたら患者様とお会いするかもしれませんね。


投稿者: 医療法人良仁会 かわたペインクリニック

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